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植民地法有効化法[しょくみんちほうゆうこうかほう]
植民地法有効化法 (しょくみんちほうゆうこうかほう、英語: Colonial Laws Validity Act 1865) は1865年制定のイギリス議会の法律である。正式名称は「植民地法の有効性に関する疑義を除去する法律」という。本法は植民地の立法権の独立を広範囲に認めるものであり、1931年にウェストミンスター憲章が制定されるまで、イギリス・自治領それぞれの法域を定義する基礎であった 。 ==概要== 植民地法有効加法の目的は、地方(植民地)とイギリス(「帝国」)の法律のあいだの齟齬の一切を除去することにある。本法によって、適切な手続きによって成立した植民地の立法は、その域内に限り完全な効力を有することが承認された。ただし、その場合もイギリス議会は本国以外の植民地にも通用する権力を有するとされ、英国議会の法律に矛盾しない範囲でのみ植民地の立法は効力を有するとされた。本法は植民地の立法府の地位を向上させる意味をもつ一方で、それでも究極的にはイギリス議会に従属していることを明確にした。 本法が成立するまで、イギリスの法律に違反するとか、英国議会はイギリスの法律が植民地においても有効であるとは意図していないというような理由で、植民地の立法が植民地の裁判所によって否定されることがあった。これが特に問題になったのが南オーストラリアである。南オーストラリアでは最高裁判所のベンジャミン・ブースビー判事が、1850年代から60年代にかけて植民地政府の立法を次々に無効と宣言していた。これがきっかけとなって、この種の不都合を解決するために植民地化有効法が制定された。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「植民地法有効化法」の詳細全文を読む
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