翻訳と辞書
Words near each other
・ 椎名みずほ
・ 椎名みゆ
・ 椎名めぐみ
・ 椎名もも
・ 椎名ゆかり
・ 椎名ゆな
・ 椎名ゆめ
・ 椎名りく
・ 椎名るぅ
・ 椎名れいか
椎名エステル化反応
・ 椎名セイカ
・ 椎名チカ
・ 椎名ラクトン化反応
・ 椎名ルイ
・ 椎名一保
・ 椎名一馬
・ 椎名亜衣
・ 椎名亜音
・ 椎名亞珠


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

椎名エステル化反応 : ウィキペディア日本語版
椎名エステル化反応[しいなえすてるかはんのう]
椎名エステル化反応(しいなエステルかはんのう、英: Shiina esterification)とは有機化学における化学反応のひとつで、芳香族カルボン酸無水物を脱水縮合剤に用いたエステルの合成法である。1994年にルイス酸触媒を用いる手法が、2002年に求核性触媒を用いる手法が椎名勇によって報告された。


==機構==

芳香族カルボン酸無水物と触媒の存在下、脂肪族カルボン酸にアルコールを加えると、下図の過程を経て対応するエステルが得られる。酸性条件での椎名エステル化ではルイス酸触媒が用いられ、塩基性条件での椎名エステル化では求核性触媒が用いられる。
酸性条件の反応では、まず、芳香族カルボン酸無水物にルイス酸触媒が作用し、活性化された芳香族カルボン酸無水物に脂肪族カルボン酸が反応することで混合酸無水物(Mixed Anhydride, MA)が一旦生成する。引き続き、MAに含まれる脂肪族カルボン酸部位が活性化を受け、片方のカルボニル炭素にアルコールが選択的に求核攻撃する。同時に、MAから生じた芳香族カルボン酸残基が脱プロトン化剤として働くことで脂肪族カルボン酸のエステルが生成する。
塩基性条件の反応では、2-メチル-6-ニトロ安息香酸無水物MNBA)が脱水縮合剤として多用される。
まず、求核性触媒がMNBAに作用することで活性アシルカルボキシラートを与える。これに対して脂肪族カルボン酸が反応することで、酸性条件の反応と同様にMAが一旦生成する。続いて、求核性触媒がMAに含まれる脂肪族カルボン酸部位に選択的に作用することで活性アシルカルボキシラートを再度与える。カルボニル基にアルコールが求核攻撃し、同時に、2-メチル-6-ニトロ安息香酸のカルボキシラートアニオンが脱プロトン化剤として働くことで脂肪族カルボン酸のエステルが生成する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「椎名エステル化反応」の詳細全文を読む



スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.