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数学では、楕円曲面(だえんきょくめん、)は楕円ファイバーを持つ曲面であり、言い換えると、曲面からの代数曲線への連結な射が、ほとんどの点上のファイバーを楕円曲線とするような曲面である。 ファイバーが楕円曲線とならない点を特異ファイバー (singular fibers) と呼び、小平邦彦により分類された。弦理論の脈絡では、楕円ファイバーも特異ファイバーも (F-theory) を使う記述にとっても重要である。 楕円曲面は、曲面の興味深い例の多くを含む、曲面の大きなクラスで、複素幾何学の観点からも滑らかな(smooth) 4次元多様体の理論の観点からも、比較的良く理解されている。楕円曲面は代数体上の楕円曲線に似ている(つまり、類似している)。 ==例== *任意の曲線の任意の楕円曲線の積(この場合、特異ファイバーはない) *小平次元1の全ての曲面は楕円曲面 *全てのエンリケス曲面は楕円的で、射影直線上に楕円ファイバーを持っている *小平曲面 *(Dolgachev surface) *(Shioda modular surface)
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