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次世代型作家のリアル・フィクション : ウィキペディア日本語版 | 次世代型作家のリアル・フィクション[じせだいがたさっかのりある ふぃくしょん] 『次世代型作家のリアル・フィクション』(じせだいがたさっかのリアル・フィクション)は、2003年5月から2008年初めにかけて展開された、早川書房・ハヤカワ文庫JAの文庫内レーベル。 ==概要== 「次世代型作家のリアル・フィクション」開始の前年に刊行が始まった早川書房のSF叢書「ハヤカワSFシリーズ Jコレクション」は、日本SFのいわば第4世代の作家を起用するものであった。「次世代型作家のリアル・フィクション」の意図は、それに対しいわば第5世代のより若い作家を積極的に起用し、この2世代に同時に脚光を当てることにより、SFシーンを活性化させていこうとするものである〔S-Fマガジン2003年7月号編集後記参照〕。また、読者層の面でも、やや値段の高いJコレクションとは別に、比較的値段が手ごろな文庫で若い読者向けの展開をしていこうという狙いがあった。 「リアル・フィクション」というジャンル名は当時のS-Fマガジン編集長・塩澤快浩が名付けたもので、「二十代作家にとって、現実とフィクションは感覚的に等価であるような気がします。現実の虚構化という意味ではなく、フィクションの側こそが真摯に対峙せざるをえない現実になっているかのような……」という塩澤の問題意識に基づく〔。ただしその意味はやはり曖昧で、「リアル・フィクション」の定義を巡るトークセッションが行われたこともある(下記参照)。執筆者の面から見ると、主に1970年代生まれの若手作家が執筆している以外に、美少女ゲームのシナリオライターやライトノベル作家の登用に特色がある。2010年に刊行された「ゼロ年代SF傑作選」は漫画家の西島大介以外の執筆陣が全員ライトノベル作家という構成になっており、解説でもリアル・フィクションについて詳しく言及されている。 レーベルが開始された2003年には、「SFが読みたい!」のランキングで冲方丁『マルドゥック・スクランブル』が1位、小川一水『第六大陸』が2位になっている。また前者は日本SF大賞を、後者は星雲賞を受賞している。以降も2004年に小川一水『復活の地』が3位、2005年に小川一水『老ヴォールの惑星』(収録作が星雲賞受賞)が1位、新城カズマ『サマー/タイム/トラベラー』(星雲賞受賞)が5位、2007年に冲方丁『マルドゥック・ヴェロシティ』が7位になっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「次世代型作家のリアル・フィクション」の詳細全文を読む
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