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次元潜行艇 : ウィキペディア日本語版
次元潜航艇[じげんせんこうてい]
次元潜航艇(じげんせんこうてい)は、テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマトIII』に登場する架空の宇宙艦艇。デザイン担当は板橋克己。『宇宙戦艦ヤマト』のリメイク作である『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場する次元潜航艦 UX-01についても、本項で解説する。
== 概要 ==

ガルマン・ガミラス帝国が保有する特殊戦闘艦艇。次元断層や亜空間〔亜空間とは、通常空間に隣接する互いに感知できない並行宇宙のようなもので、異次元空洞のようにバイパスとしては使えず、潜航艇もワープ時には通常空間に出る必要がある。〕に潜む特殊能力を付与された戦闘艦艇であり、現実世界における潜水艦に相当する。
塗装はグリーン。ガルマン艦特有の「艦底部のくびれ」の無い〔「くびれ」に似た形状の部分は艦尾底部に存在する。〕シンプルな面構成を持ち、先端部分に開いた大きな開口部と、その周囲の鮮やかな赤色の塗りわけが特徴である。司令塔の形状は、現実世界における潜水艦を思わせる。司令塔には、レールによって前後に移動する機構が備わっている。「艇」と呼ばれるために小型と言われることもあるが、その全長は200m近くあり、決して小さくはない。
亜空間断層発振装置によって、周囲に自由に亜空間断層を発生させることが可能であり、その中に潜むことで潜水艦と同様の奇襲攻撃を仕掛けることが可能である。亜空間に潜んだ潜航艇から通常空間を視認する際には、潜望鏡を使用する。通常空間用のセンサーや目視では、亜空間から顔を出す潜望鏡を探知することしかできないが、次元潜航艇からは通常空間の艦艇は、この潜望鏡を通して丸見えなので、圧倒的に有利な戦闘を行うことができる。なお、亜空間ソナーなどの超空間探知装置を用いた探知は可能であり、波動爆雷による攻撃の影響も及ぶようである。通常空間(宇宙空間)を航行する際、現実世界の艦船が航行して波を起こすような形で、船体には通常空間と亜空間との境目である波のようなものを纏う。
主兵装は艦首の亜空間魚雷発射管6門と前部上甲板に多連装ミサイルランチャー2基〔位置設定のみである。設定では前部上甲板の一部がハッチとなっており、ウィングボディ方式のように開く(同方式は上に向かって開くが、次元潜行艇の場合は側面に向かって開くため、厳密に言えばウィングボディとは言えない)ことしか明確になっておらず、ハッチ内部の詳細設定は公表されていない。また、劇中での使用描写も無い。〕。その他、艦橋構造物前部には格納式で小型の砲身付連装砲塔2基がある(本編未使用)。
第14話の劇中描写で、搭載機関が波動エンジンであることが判明している。推進ノズルは2基ある。
初期案ではデスラー潜水艦と呼ばれていた。その後、多次元潜航艇に変更され、最終的には次元潜航艇となった。没になった準備稿には、板橋のほかにもとのりゆきによって描かれたものもあった。
また、本艇に関連したメカニックとして多次元潜航艇母艦と呼ばれる艦も考案され、「母艦によって運ばれる」というアイデアが存在した(艇を名乗っているのはその名残りと思われる)〔デスラー潜水艦、もとのりゆき画、多次元潜航艇母艦などの設定画は「ロマンアルバムエクセレント54 ‘宇宙戦艦ヤマトPERFECT MANUAL2’」のP104、P183に掲載。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「次元潜航艇」の詳細全文を読む



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