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劇場(げきじょう)とは、演劇・歌舞伎・舞踊・オペラ・バレエ・コンサートなどを製作し観客に見せるための施設。ただしオペラを上演する為の劇場は「オペラハウス」・歌劇場と呼ぶことが多い。また主に中小の劇団が公演を行う小規模な劇場を特に芝居小屋(しばいごや)と呼ぶことがあり、大きな劇場であっても演劇関係者は業界用語としてこれを「小屋」と呼ぶことがある。近年では、演劇が倉庫で行われたり、小さなコンサートが路上で行われたりするが、これらの場所は演出空間ではあっても劇場とは呼ばない。 演劇は芝居と呼ばれ古くから庶民の娯楽であったため、各地に数多くの小規模な劇場が建設された。これらの劇場は各地域の芸能ばかりではなく、「どさ回り」〔佐渡を裏返した言葉。津々浦々を巡り歩くため〕と呼ばれる地方を巡回して劇を行う旅芸人が、劇を行う場でもあった。後にこれらの劇場の多くは映画を上映する設備を備えるようになり、地方巡業の演芸者が減少するにつれて映画館へと役割を変えていった。このため、演劇を上演しない映画館であっても「劇場」と名付けられているものが多く残っている。〔無声映画の弁士は舞台上で演じたので、初期の映画館には舞台は必須であった。後に弁士がいなくなっても、映画館には慣例的に舞台が作られた。現在では映画の封切りに当たって、ここでキャスト(役者)やスタッフが挨拶する。〕。 現代においても、映画館を指して「劇場」と表現する場合は多く、テレビドラマやテレビアニメ等の映画化作品を「劇場版」と銘打つ、映画を放送するテレビ番組のタイトルに「…洋画(/邦画/映画)劇場」などと名付ける、といった例も挙げられる。 == 劇場の様式 == 劇場の様式は、そこで行われる作品と同様に多種多様である。多くの劇場では、演技空間である舞台と、観客席、そして舞台装置などを納める舞台裏と、俳優らの控え室である楽屋が備わっている。オペラやミュージカルを上演するための専用の劇場では、これらの他にオーケストラ・ピットなども用意されている。完全に平らな空間のみの劇場もあり、そのような空間では上演内容に合わせて舞台や客席の配置を調節できるようになっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「劇場」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Theater (building) 」があります。 スポンサード リンク
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