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盂蘭盆会[うらぼんえ]
盂蘭盆会(うらぼんえ)とは、7月15日を中心に7月13日から16日の4日間に行われる仏教行事のこと〔コトバンク「盂蘭盆会」 〕〔コトバンク「盂蘭盆」 〕。日本における日付については、元々旧暦7月15日を中心に行われていたが、改暦にともない新暦(グレゴリオ暦)の日付に合わせて行ったり、一月遅れの新暦8月15日や旧暦のまま行っている場合に分かれている。父母や祖霊を供養したり、亡き人を偲び仏法に遇う縁とする行事〔浄土真宗では、先祖供養の概念が無く、盂蘭盆会は亡き人を偲び仏法に遇う縁とする行事である。(参考文献:『お内仏のお給仕と心得』P.69 - 73、『真宗の仏事-お内仏のある生活-』P.121 - 123)〕のこと。『''盂蘭盆経''』(西晋、竺法護訳)、『''報恩奉盆経''』(東晋、失訳)などに説かれる目連尊者の餓鬼道に堕ちた亡母への供養の伝説に由来する。盂蘭盆(うらぼん)、お盆とも。なお、旧暦7月15日は、仏教では安居が開ける日である「解夏」にあたり、道教では三元の中元にあたる。 == 語義 == 盂蘭盆は、サンスクリット語の「ウランバナ」(ullambana、उल्लम्बन)の音写語で、古くは「烏藍婆拏」(『玄応音義』)、「烏藍婆那」と音写された〔「年中行事事典」p97 昭和33年(1958年)5月23日初版発行 西角井正慶編 東京堂出版〕〔『岩波 仏教辞典』p62 1989年 12月5日第一刷発行 中村元ら編 岩波書店〕。「ウランバナ」は「ウド、ランブ」(ud-lamb)の意味があると言われ、これは倒懸(さかさにかかる、逆さ吊り)という意味である。 近年、古代イランの言葉(アヴェスター語)で「霊魂」を意味する「ウルヴァン」(urvan)が語源だとする説が出ている。サンスクリットという言語がアヴェスター語と同じく印欧語族のインド・イラン語派に属するという事から考えると、可能性は比較的高い。古代イランでは、祖先のフラワシ(Fravaši、ゾロアスター教における精霊・下級神。この世の森羅万象に宿り、あらゆる自然現象を起こす霊的存在。この「フラワシ」は人間にも宿っており、人間に宿る魂のうち、最も神聖な部分が「フラワシ」なのだと言う。説ではこのフラワシ信仰が祖霊信仰と習合し、「祖霊」を迎え入れて祀る宗教行事となったとする。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「盂蘭盆会」の詳細全文を読む
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