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毛皮(けがわ、英:Fur ファー)とは、体毛がついたままの獣皮のこと〔ブリタニカ百科事典〕。 == 概要 == 現代では、基本的には毛皮は皮の部分をなめして使う〔。なめす、とは皮から不要なたんぱく質や脂肪を除去し、薬品で処理をして、耐久性・柔軟性などをもたせることである(#毛皮の加工)。 現在では防寒と装飾を兼ねた衣服、あるいはショールなどに用いられることが多い。防寒用としては、衣服や履物の裏に使われることが多い。また装飾用としては、衣服の袖口、裾などに用いられている〔。 保温性、吸湿性、通気性に優れるものの、他の天然繊維に比べると熱・光・かび・害虫などに弱い〔。 哺乳類は体表に体毛が生えている。密生した体毛はその中に空気の層を保ち断熱性に優れており、これによって哺乳類は熱が逃げ体温が下がることを防いでいる。野生動物は雨などにさらされるが、たとえ毛皮の外面・表面が濡れるような状況になっても毛の根元は油分により水をはじくことで水の気化により熱を奪われることを防ぐ。冬季にはさらに細かな毛を増やして断熱性を高める動物もいる。毛を残したままの皮革は、皮革に上記のような防寒の効果・効用が加わったものになり、つまり防寒具となるのである。 鳥類の羽毛も空気を含み優れた保温・断熱の役割を果たしているが、ただ羽毛は毛皮のようには剥がしてシート状のまま扱うことは難しい。〔羽毛は薄い皮膚表面から軸構造が生えており、更にその軸構造の表面に細かい起毛を生やしで断熱層を作るため、これをはがして断熱性をもたせたまま加工することは困難である。〕 一般に人間が衣類などに利用する上では、断熱性を求める場合には加工し易い体毛を持つ哺乳類が用いられる。なお哺乳類でも水辺などに生息する動物や、細かく柔らかい毛並みを持つ動物のほうが好まれる傾向もあり、過去にはそれら毛皮目あての乱獲などにより絶滅に瀕した動物もいる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「毛皮」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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