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民宿(みんしゅく)は主に民間が運営する、多くの場合小規模かつ、客室が和室であるなど設備が主に和式である宿泊施設のこと。観光・レジャーによる利用を主体とし、多くは家族単位での経営である。 旅館業法の分類では施設基準により、簡易宿所営業の許可を取得していることが多い。なお、日本の法体系上「民宿」という用語が出てくるのは、農山漁村余暇法2条5項で「農林漁業体験民宿業」が定義された1994年が最初である。これを引用する形で2003年には旅館業法が全国的に規制緩和され、農林漁業者が営む農林漁業体験民宿は客室延床面積が33平米に満たなくても簡易宿所営業が許可されるようになった〔中尾誠二 「農林漁家民宿に係る規制緩和と民泊の位置付けに関する一考察」『日本農業経済学会2008論文集』pp186-193、2008/12/15 〕。近年では、この規制緩和を利用した小規模な農林漁家民宿が急増している。 == 概要 == 現在では旅館との区別があいまいになってきた民宿だが、本来は民家や使用していない小屋の一室を利用し客を宿泊させたのが民宿の始まりである。 本来は農家や漁業者等の地方民家の一室を、スキー客や海水浴客など旅行者の宿泊に提供した、自宅開放型の宿泊施設が民宿である。このため寝室を除き、廊下・風呂・便所などの宿泊客の利用する共有部分は、民家で生活する経営者とその家族との共有施設となっていた。 現在では、宿泊者への配慮(プライバシーや衛生面など)から、経営者家族の住居部分と分離されている施設がほとんどを占める。 旧来、経営者は農業や漁業等との兼業で宿泊施設経営を専業としていないことが多かったが、近年では専業とするものが一般的に見られる。また、旅行者だけではなく、工業地帯では各地を転々とする「とび職」などを工事完成までの数日間、専門に泊める民宿もある。 地方にある家庭の一室に泊まるような、家庭的で素朴な接客サービスをセールスポイントにしているところが多く、宿泊料金も低価格に抑えているところが多い。 旅館のうち、駅前旅館等の商人宿は比較的小規模であり、家族単位での経営が多い点で民宿と類似するが、あくまでもビジネス利用主体であり、市街地に立地することが多いが、民宿はより小規模かつ行楽利用主体であり、市街地から離れた場所に立地することが多い。 また、旅館やホテル等と同様に2人以上のグループや家族、または1人で1部屋を使用する形態が一般的であるが、相部屋主体の民宿もある。 日本以外、韓国(下記「民泊」も参照)や台湾の観光地九份なども民宿が多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「民宿」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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