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水平社博物館前差別街宣事件 : ウィキペディア日本語版 | 水平社博物館前差別街宣事件[すいへいしゃはくぶつかんまえさべつがいせんじけん] 水平社博物館前差別街宣事件(すいへいしゃはくぶつかんまえさべつがいせんじけん)とは、2011年(平成23年)1月22日、日本の市民団体「在日特権を許さない市民の会」(在特会)で副会長を務めていた活動家の男性が、水平社博物館の歴史認識に抗議するとして同館前で部落差別的な内容を含んだ街宣を行い、不法行為責任を問われた事件。 == 事件に至る経緯 == 部落問題の歴史を紹介する施設として、部落解放同盟(解放同盟)などの協力を受けて奈良県御所市に設立された水平社博物館では、特別展示のコーナーにおいてハンセン病患者やアイヌの人権問題など部落問題以外のテーマもしばしば取り上げていた。 その一環として2010年(平成22年)12月10日から2011年(平成23年)3月27日まで、日本の朝鮮植民地政策にスポットを当てた「コリアと日本 ‐『韓国併合』から100年‐ 」と題する特別展示が行われた〔水平社博物館---過去の特別展示室 〕。展示では戦時中の日本政府による強制連行問題に関して「日本政府によって多くの朝鮮人が強制連行された。連行された女性の中には性奴隷である慰安婦として従軍させられた者もいた」と解説するなど、大日本帝国時代の統治に批判的な論調が見られた。 在特会の関西地区担当副会長を務める人物(以下Xとする)は、電気工事の仕事で近畿大学のキャンパスを訪れた際に見かけたパンフレットでこの特別展示の内容を知った。強制連行や従軍慰安婦の存在を否定するなど、特別展示の論調とは異なる歴史認識を有していたXは「水平社博物館による歴史捏造だ」と考え、抗議行動を計画した。 この時Xは、京都朝鮮学校公園占用抗議事件(以下「京都事件」と表記)と徳島県教組業務妨害事件の二事件で起訴され、在特会会員との接触禁止を条件に保釈された身であったため、抗議は会の支援なしに単独で行わざるを得なかった〔在日特権を許さない市民の会 - 呟き : 解放新聞社に抗議文を送付しました。 〕。そこでXは2011年(平成23年)1月5日、日章旗を掲げながら水平社博物館内を練り歩くパフォーマンスを一人で行い、水平社博物館の歴史認識に抗議した。この時は示威行為にあたるとして日章旗を畳むよう求める博物館職員とXの間で口論が生じた〔前掲安田2012年(平成24年)、232頁。なお同書ではXによる最初の訪問を1月15日の出来事としているが、両当事者はいずれも1月5日の出来事であるとしている(X ・水平社博物館 )ため、安田の誤記と考えられる。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「水平社博物館前差別街宣事件」の詳細全文を読む
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