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水平解像度[すいへいかいぞうど]
水平解像度(すいへいかいぞうど)とは、アナログ放送時代のテレビ・ビデオなどの映像機器の、画質の指標のひとつである。 == 概要 == テレビ等のディスプレイ装置上で、水平方向においてどれだけ高精度の表示が可能かを表す。単位としてはTV本が用いられる。つまり水平方向に垂直と同じ幅を横にとり、その範囲内に引いた黒白の垂直の線が何本まで見分けられるかということで映像の精度を計る。これにより「水平解像度○○本」などと表示される。例えば「水平解像度500本」であれば、テレビなどの画面表示において、500本までの垂直線が見分けられる(それより狭い間隔の垂直線は表示不可能)という事になる。 放送局、ビデオ機器などの、信号の送り出し側の水平解像度は、輝度信号の周波数帯域で決定される。NTSC方式標準信号においては、輝度信号の周波数帯域は約4.2MHzなので、受信するテレビの画面では約168周期が表示できることになる。これは水平解像度336本に相当する。もっともテレビ放送においては、電波の受信状況に影響されるので、テレビ画面で見た時に必ずしもこの水平解像度を確保できる訳ではない。ビデオ機器においても、規格として決定された周波数帯域を完全に再現(録画・再生)できるかには差異がある。よって水平解像度が、画質を表す指標のひとつとなる。 ちなみに、いわゆる垂直解像度、つまり黒白の水平線が何本まで見分けられるかについては、画質を表す指標にはならない。これは垂直解像度は、放送規格の走査線の数によって決定されるからである。例えばNTSC方式なら走査線数は525本であり、すなわち垂直解像度は525本で固定である。テレビなどの受信機器においてこの値さえ達成できれば、それ以上の垂直解像度は不要という事になる。 また、白黒の垂直線でなく、色のついた垂直線を何本見分けられるかについても、あまり指標としては用いられない。NTSC方式標準信号においてての色差信号の周波数帯域は、輝度信号の周波数帯域の1/3程度に情報圧縮されているからである。これは人間の目が色彩については輝度に比べて認識能力が低いためである。テレビ受像機においては輝度と色差信号の解像度の差はないため、輝度信号の水平解像度が確保されていれば、色差信号においても十分な水平解像度が確保されている事になる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「水平解像度」の詳細全文を読む
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