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水江未来 : ウィキペディア日本語版
水江未来[みずえ みらい]

水江 未来(みずえ みらい、1981年7月14日 - )は、『細胞アニメーション』と呼ばれる抽象・ノンナラティブ作品を多数制作している、日本の短編アニメーション作家。福岡県出身。多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース・非常勤講師。京都精華大学映像コース・非常勤講師。大原情報ビジネス専門学校・非常勤講師。MIRAI FILM(ミライフィルム)代表。日本アニメーション協会・理事。ASIFA国際アニメーションフィルム協会日本支部・会員。
ベルリン映画祭ヴェネチア映画祭でのノミネート歴や、アヌシー国際アニメーション映画祭で2度の受賞歴を持つ。
== 生い立ちと学生時代 ==
1981年生まれ。3歳のときに正確な円を描き周囲を驚かせる。小学生から高校生まで絵画教室で油絵を学ぶ。高校2年生から美術予備校すいどーばた美術学院に通い、一浪した後、多摩美術大学グラフィックデザイン学科に入学する。入学直後に同級生たちの描写力の高さに驚き、何か武器を身につけなければならないと考え、細胞の絵を描き始める。同じ時期に新宿武蔵野館で上映されていたヤン・シュヴァンクマイエルの特集上映『タッチ&イマジネーション』を観て衝撃を受ける。
大学2年生のときにアニメーションの授業を担当していた同大学教授の片山雅博と出会い、片山の指導の下、これまで描いてきた細胞の絵を動かすべくアニメーション制作を始める。同授業では、世界の短編アニメーションを数多く紹介し、その中でユーリ・ノルシュテインノーマン・マクラレンの作品に魅了される。そして完成した処女作「FANTASTIC CELL」は、2004年の広島国際アニメーションフェスティバルにノミネートされ、大学在学中に国際映画祭のデビューを飾る。その他、ノルシュテイン大賞・奨励賞、ART-BOX大賞展・久里洋二賞、文化庁メディア芸術祭・審査委員会推薦作品など多くの賞を受賞する。以降、「細胞」や「幾何学図形」をモチーフにした抽象アニメーション作品を多数制作し、主に国際映画祭を舞台に現在も活動を続けている。
多摩美術大学グラフィックデザイン学科のアニメーションは、『タマグラアニメ』と呼ばれゼロ年代初頭から学生アニメーションを牽引した。『つみきのいえ』でアカデミー賞を受賞した加藤久仁生や、現在美術家で『電車かもしれない』のアニメーションを制作した近藤聡乃は先輩にあたる。同級生にはアートディレクターの藤田純平や、映像監督の田向潤がいる。2005年に多摩美術大学グラフィックデザイン学科を卒業し、2007年に多摩美術大学大学院デザイン専攻を修了した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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