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水素化ナトリウム[すいそか]
水素化ナトリウム(すいそか—、sodium hydride)は化学式 NaH で表されるナトリウムの水素化物である。有機合成において強塩基として用いられる〔''Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis''; Paquette, L. Ed.; John Wiley & Sons: New York, 2004. 〕。純粋なものは白色だが、市販品は灰色である。 ==構造と特徴== 他のアルカリ金属の水素化物と同じく固体はイオン結合性が強く、結晶構造は塩化ナトリウム型構造である。結晶格子中で Na+ は6個の H− に囲まれた八面体型の構造をとっている。NaH 中の H− のイオン半径は146pm と見積もられている〔Wells, A. F. ''Structural Inorganic Chemistry''; Clarendon Press: Oxford, 1984.〕。これは F − のイオン半径 133pm に近い。 多くの試薬会社から、60% のオイルディスパージョン(鉱油混合物)の形で販売されている。このようなディスパージョンは純粋な固体よりも取り扱いが安全である。ヘキサンなどで鉱油を洗い流してから使用することもある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「水素化ナトリウム」の詳細全文を読む
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