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水酸化コバルト(II) : ウィキペディア日本語版
水酸化コバルト(II)[すいさんかこばると]

水酸化コバルト(II)(すいさんかこばると(II)、Cobalt(II) hydroxide)は、化学式が Co(OH)2 と表されるコバルト水酸化物である。水にはほとんど溶けない。普通水酸化コバルトと言うとこの物質を指すが、同じコバルトの水酸化物の水酸化コバルト(III)(化学式 Co(OH)3)を指すこともある。通常は安定しているが、空気、酸化剤の影響で水酸化コバルト(III)に酸化されることもある。強熱分解すると、コバルト酸化物金属ヒュームを発生する。刺激性もあり、危険。そのため、密栓して保管する必要がある。
== 合成 ==
青色およびバラ色の多形が存在し、1%のグルコースを含むコバルト(II)塩水溶液に水酸化ナトリウム水溶液を加えると青色の水酸化コバルト(II)が沈殿し、0℃に冷却した水酸化カリウム水溶液に強力に撹拌しながら硝酸コバルト(II)水溶液を加えると、バラ色の水酸化コバルト(II)が沈殿する〔『化学大辞典』 共立出版、1993年〕。バラ色のほうがやや安定である。
:Co2+ + 2 OH- → Co(OH)2(s)

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「水酸化コバルト(II)」の詳細全文を読む



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