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水酸化ストロンチウム(すいさんかストロンチウム、Strontium hydroxide)は、化学式 Sr(OH)2 で表されるストロンチウムの水酸化物であり、固体はストロンチウムイオンと水酸化物イオンからなるイオン結晶である。 水溶液が二酸化炭素を吸収して炭酸ストロンチウムを生成し白く濁るなど、水酸化カルシウムおよび水酸化バリウムなどに類似し、アルカリ土類金属化合物の典型的な性質を示す。 試薬としては主に八水和物Sr(OH)2·8H2Oが市販され、1~2%の炭酸ストロンチウムを含み、また固体でも二酸化炭素を吸収して炭酸ストロンチウムに変化しやすいため、密栓して保存する。 == 合成 == 酸化ストロンチウムに二酸化炭素を含まない水を反応させると激しい水和熱を発しながら生成する〔D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982)〕。塩基性がより強いため、この反応は生石灰の消和反応より激しく危険を伴う。 : SrO + H2O → Sr(OH)2, Δ''H''°= -81.2 kJ mol-1 また塩化ストロンチウム、硝酸ストロンチウムなどの水溶液に炭酸ナトリウムを含まない比較的濃厚な水酸化ナトリウム水溶液を反応させると八水和物が析出する。 : Sr(NO3)2(aq) + 2 NaOH(aq) + 8 H2O(l) → Sr(OH)2·8H2O(s) + 2 NaNO3(aq) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「水酸化ストロンチウム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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