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氷紋[ひょうもん] 『氷紋』(ひょうもん)は、渡辺淳一が1972年に発表した小説。(旧)公明党の機関紙『公明新聞』(日曜版)の3月12日から12月24日まで連載された。同作を原作とし、1974年と1986年に放送されたテレビドラマについても紹介する。 == あらすじ == 1月の札幌。有己子は夫の敬之から、久坂利輔が母親の葬式のため札幌に来ていることを知る。夫には秘密にしていたが、有己子は7年前、敬之と結婚する直前に久坂と会い、1度だけ肉体関係を持っていたのである。その時のことが忘れられず、有己子はもう一度久坂に会いたいと思い、お悔やみを伝えたいという口実で札幌から発つ直前の久坂に再会する。再会した久坂は、突然札幌出発を翌日に延ばし、ホテルで有己子との性行為に及ぶ。 久坂との再会後、いつも久坂のことを考え、夫に秘密がバレることを心配していた有己子は、突然下腹部の激痛に倒れる。敬之はストレスに起因する結石だろうと判断し、嫌がる有己子を説得して自らが手術をすることを決める。手術後、有己子は敬之の後輩で何かと病院での面倒を見てくれる横堀から、久坂が札幌に戻っていることを知る。当然見舞いに来るだろうと有己子は考えていたが、久坂は現れなかった。一ヶ月後、有己子は退院することになり、久坂と再び会う。もう少し一緒にいたいという有己子に、久坂は敬之の元に帰ったほうがいいと突き放し、2人は別れた。 その後、喫茶店で偶然横堀と再会した有己子は、彼の口から、結石の手術の際、敬之は有己子には何も言わずに不妊の手術まで行なっていた事実を聞かされる。ショックを受けた有己子は夫に激しく言い寄る。敬之は、教授令嬢である有己子と結婚するのは地位のためであって、有己子に愛されなくても構わなかったが、久坂と有己子が近づくのは許せなかったと告げる。さらに敬之は、有己子がもはや妊娠できないことを久坂に知らしめるため、久坂に手術を見学させていたことも話した。敬之との夫婦生活が完全に破綻したことを悟った有己子は、娘を連れて実家へ帰ることを決め、物語は終わる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「氷紋」の詳細全文を読む
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