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永仁の壺事件[えいにんのつぼじけん] 永仁の壺事件(えいにんのつぼじけん)は、1960年に発覚した、古陶器の贋作事件である。 == 概要 == 1959年、「永仁二年」(1294年)の銘をもつ瓶子(へいし)が、鎌倉時代の古瀬戸の傑作であるとして国の重要文化財に指定された〔1959年(昭和34年)6月27日文化財保護委員会告示第31号「文化財保護法の規定により、文化財を重要文化財に指定する件」〕。しかしその直後からその瓶子は贋作ではないかという疑惑がもたれていた。この瓶子は結局、2年後に重要文化財の指定を解除されることとなり〔1961年(昭和36年)4月10日文化財保護委員会告示第25号「重要文化財の古瀬戸黄釉蓮花唐草文四耳壺等の指定を解除する件」〕、重文指定を推薦していた文部技官が引責辞任をするなど、美術史学界、古美術界、文化財保護行政を巻き込むスキャンダルとなった。件の瓶子は実は陶芸家の加藤唐九郎の現代の作であったということで決着したが、事件の真相についてはなお謎の部分が残されているといわれる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「永仁の壺事件」の詳細全文を読む
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