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汗腺[かんせん]
汗腺(かんせん、sweat gland, sudoriferous, sudoriparous glands)は、皮膚にある汗を分泌する腺である。汗腺には主に次の2種が存在する。 * エクリン腺 (Eccrine sweat glands) は全身にあり場所によって密集度が異なる。ヒトにおいて主に体温を下げるために利用される。 * アポクリン腺 (Apocrine sweat glands) は、エクリン腺よりも大きく、分泌機構も異なり、ヒトでは主に腋窩や外陰部などに存在する。ヒトでは芳香腺としての機能が退化しておりほとんど体温調節にしか寄与しないが、ウマやウシなど偶蹄目では芳香腺として機能する。乳腺、睫毛腺もこの一種である。 == 構造 ==
汗腺はシンプルな細管で根元ではコイル状に巻いている。根元で形成している分泌コイルは皮下組織深くにあり、全体が脂肪組織に取り囲まれている〔。アポクリン腺は細管が分枝している単層構造で、エクリン腺は分枝していないコイルを巻いた二層構造である〔。すべての汗腺の分泌コイルは、棒状で伸縮性のある筋上皮細胞に覆われている。アポクリン腺とエクリン腺のコイル部の直径はそれぞれ800と500-700μmである。アポクリン腺の細管の直径は80-100μm、エクリン腺では30-40μmである。分泌腺から汗を運ぶ排出管は立方細胞の二重層によって配列している。 それぞれの汗腺は数個の神経線維を受けており、1つ以上の軸索のバンドの中へ分枝し、個々の分泌コイルの細管を囲んでいる。毛細血管も細管と互いに織り合わさっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「汗腺」の詳細全文を読む
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