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江ノ島電鉄1000形電車(えのしまでんてつ1000がたでんしゃ)は、江ノ島電鉄(江ノ電)に在籍する電車。1979年(昭和54年)12月3日より営業運転を開始した。 1980年(昭和55年)鉄道友の会ブルーリボン賞受賞車両である〔制度上、特急車両の受賞が比較的多いブルーリボン賞において、全席ロングシートの通勤形電車が受賞したのは当形式が初めてである。また、非冷房(受賞当時)・吊り掛け駆動方式の車両の受賞も珍しい。〕。 江ノ島鎌倉観光時代の1979年から1987年(昭和62年)にかけて東急車輛製造で2両編成6本(12両)が製造されたが、落成時期ごとに仕様が異なっているため、本項では形式の付番ごとに解説する。 == 1000形 == * 営業運転開始日:1979年(昭和54年)12月3日 * 在籍数:2両編成2本・4両 (1001 - 1051, 1002 - 1052) 最初に登場したグループで江ノ島電鉄としては48年ぶりの新造車。非冷房で落成した。吊り掛け駆動方式が採用されたが、これは小型車、急曲線対応の台車でのカルダン駆動方式採用実績がなかったためである。ワンハンドル式マスター・コントローラーを採用し、ブレーキシステムは電気指令式である。主制御器は東洋電機製造製のAC-M450-778A-M(直列10段、並列8段)である。主電動機は東洋製のTDK5610-Aであり、出力は端子電圧300V時50kWである。歯車比は79:15 (5.27) と吊り掛け駆動車の中ではかなり高めの設定である。内装は暖色系のカラーリングでFRPを採用(内窓きせ)。側窓は一段下降式とし、戸袋窓と連接部窓には熱線吸収ガラスを採用(鉄道車両としては初期段階にあたる)して巻き上げカーテンを省略した。前面裾部には、路面電車のバンパーにあたる補強が施工されており、これは当線の特徴である、併用軌道に於ける事故対策であり、1000形系列のすべての編成に施工されてある。1001編成は1985年(昭和60年)に、1002編成は1986年(昭和61年)に冷房装置が搭載された。前照灯は丸形である。 長い間自動放送装置を搭載していなかったが、1001編成は2003年(平成15年)にリニューアルが施工され、車椅子スペース、ドアチャイム(音量は小さい)や音声合成式の車内自動放送装置が設置された。1002編成は2004年(平成16年)に同様のリニューアルが施工され、塗装と社紋を20形と同一のものに改め〔後に、金色の帯が20形のデザインから新500形と同様のデザインに変更されている。〕、同年12月28日より営業運転に復帰した。後述する1100形・1200形・1500形についても後にIC式の自動放送装置が設置されており、さらに英語放送も追加された。2008年(平成20年)には1002編成の正面行先表示器字幕にローマ字表記が追加された。 2006年(平成18年)4月からは、1001編成が「S.K.I.P号」(Shonan,Kamakura,Information,Promotionの意)として漫画家の西岸良平を起用し、沿線の名所を描いたラッピングを施して運転していた。このラッピングは、西岸が鉄道ファンであると同時に、双葉社の『まんがタウン』誌に西岸が連載している漫画『鎌倉ものがたり』のファンが江ノ島電鉄の社員にいたこともあって、実現したものである。その後20形と同一の塗装に戻されたが、2009年(平成21年)12月12日に本形式の登場30周年を記念して登場当初の塗装に復元された〔「1000形30th記念撮影会」の開催について 〕。1002編成では1502編成に代わって紫色の嵐電カラーで運用されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「江ノ島電鉄1000形電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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