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江源武鑑 : ウィキペディア日本語版
江源武鑑[こうげんぶかん]
江源武鑑(こうげんぶかん)は、「佐々木氏郷」が著者とされている近江の戦国大名・六角氏に関する日次記形式の歴史書。天文6年7月(1537年)から元和9年7月(1623年)までを記している。全18巻。18世紀に至り世に知られたが、一般的には偽書と見られている。また佐々木氏郷とは沢田源内の偽名であると本書を偽書とする立場の者からは、されている。
==概要==
年代に多くの間違いのあること、他の史料から裏づけのとれない独自のエピソードが多いこと、通説と異なる内容を綴っていることなどから、一般的には偽書とされている。例えば、六角氏綱の後継者は世に知られる六角定頼ではなく六角義実でありその系譜が六角義秀六角義郷と継承したという一連の記述、豊臣秀吉の前名は「木下元吉」であり、信長家臣時代に六角義秀から「秀」の字を賜り、「木下秀吉」と改名したなどといったくだり〔『縮刷 江源武鑑』全一巻 p.385 天文3年2月14日条 佐々木氏郷編著 弘文堂書店 昭和57年6月20日発行〕がある。
なお義実-義秀-義郷の発給文書は、明らかな偽文書(例:弘文荘書目)を除き、1通も確認されておらず、同時代史料に彼らの実在を裏づけるものは無いとされる〔しかし、『萩藩閥閲録』所載、山内縫殿家文書にある天正4年10月3日六角義堯書状のように、確認されているものもある。〕のが一般的だが、後述のような反論もある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「江源武鑑」の詳細全文を読む



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