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江田船山古墳[えたふなやまこふん]
江田船山古墳(えたふなやまこふん)は、熊本県玉名郡和水町(旧菊水町)に所在する前方後円墳。清原(せいばる)古墳群の中で最古・最大の古墳で、日本最古の本格的記録文書である75文字の銀象嵌(ぎんぞうがん)銘をもつ大刀が出土したことで著名である。国の史跡に指定されている。 == 概要 == この古墳は、5世紀末から6世紀初頭に築造されたと推測され、墳丘長62メートル〔周囲掘削によって、現在はより小さくなっている。『街道の日本史51 火の国と不知火海』p70〕あり、盾形の周濠をもつ。古墳は1873年(明治6年)以降発掘され、豊富な副葬品が出土している。これらの大部分は東京国立博物館に所蔵され、1965年(昭和40年)に国宝に指定されている〔。 古墳の周りには、短甲〔古墳時代に用いられた「よろい」の一種で、丈が短く、鉄または革製の板を革紐綴じまたは鋲留めして構成した。〕を着けた武人の石人が配置されている。このような古墳の周りに石人・石馬を配置するという独特の型式は、石人山古墳〔筑後市、130メートル〕に始まり、6世紀前葉の岩戸山古墳〔八女市、132メートル〕で最盛期を迎え、以後、消滅する。この岩戸山古墳が527~8年にヤマト王権(継体朝)と闘って敗北した筑紫君磐井の墓であると目されている。江田船山古墳も筑紫君一族の配下に連なって地域の中首長の墓であったことが想像できる。なお、最近の研究では、この古墳の被葬者は3名であると考えられている〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「江田船山古墳」の詳細全文を読む
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