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池田湖 : ウィキペディア日本語版
池田湖[いけだこ]

池田湖(いけだこ)は、鹿児島県薩摩半島南東部にある直径約3.5km、周囲約15km、ほぼ形のカルデラ九州最大のである。湖面の標高は66m、深さは233mで、最深部は海抜-167mとなる。湖底には直径約800m、湖底からの高さ約150mの湖底火山がある。池田湖を含む窪地地形は池田カルデラと呼ばれている。古くは開聞の御池または神の御池と呼ばれており龍神伝説がある〔白尾国柱 『麑藩名勝考』 1795年。〕〔橋口兼古、五代秀堯、橋口兼柄 『三国名勝図会』 1843年。〕。
== 地質学側面 ==
約5500年前、阿多カルデラに関連した火山活動があり、合計約5km3軽石火山灰を噴出した。噴出物の抜けた後に地面が落ち込むことによって池田カルデラが形成され、カルデラの底に水が溜まることによって池田湖が形成された。ほぼ同時期に山川湾、成川盆地、鰻池、池底、松ヶ窪などの地形も形成されており、これらの噴火口群とともに池田山川としてランクCの活火山に指定されている。
開聞岳の噴出と池田湖の陥没が連動して起きたという俗説があるが、地質学的観点では両者の活動時期に1000年以上の時間差があり、池田カルデラの大きさに見合う火山噴出物(池田湖テフラ)が周辺の地層に残されていることなどから、直接的な因果関係はないとされている〔指宿市役所総務課市誌編さん室編 『指宿市誌』 指宿市長肥後正典、1985年。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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