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ヨウ素価[ようそか] ヨウ素価(ヨウそか)は、化学物質を評価する数値のひとつ。対象となる物質100グラムと反応するハロゲンの量を、ヨウ素のグラム数に換算してあらわす。油脂やバイオディーゼルなどの性状評価に用いられる。 == 概要 == 有機化合物中の炭素炭素二重結合(C=C結合)は反応性が高く、空気によって酸化され変質しやすいため、その含有量は化学製品の性質に大きな影響を与える。ヨウ素価は、主に天然由来の複雑な混合物に含まれるC=C結合の数を比較するために使用される。 ヨウ素は化学物質中のC=C結合に容易に付加反応するため、試料と混合して消費される量を調べれば、その試料に含まれるC=C結合のおよその割合を知ることができる。ヨウ素価は化学的な構造や組成のわからない混合物であっても簡単に求められるため、化学品の評価手法として工業的によく用いられており、なかでも油脂はヨウ素価の値によって乾性油・半乾性油・不乾性油に分類されている。 純物質のヨウ素価は分子構造から計算して求めることができる。例えば、オレイン酸メチル(モル質量 296.49 g/mol)は構造中にひとつのC=C結合をもつため、1分子あたり1つのヨウ素分子(モル質量 253.81 g/mol)が結合できる。したがって、100グラム = 0.337 mol のオレイン酸メチルには、0.337 mol = 85.5グラムのヨウ素が付加でき、これがオレイン酸メチルのヨウ素価となる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヨウ素価」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Iodine value 」があります。
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