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サワガニ
サワガニ(沢蟹)''Geothelphusa dehaani'' は、エビ目(十脚目)・カニ下目・サワガニ科に分類されるカニの一種。日本固有種で、一生を淡水域で過ごす純淡水性のカニである。学名の種名"''dehaani''"は、日本の甲殻類分類に功績があったオランダの動物学者ウィレム・デ・ハーンに対する献名となっている。 == 分布 == 日本固有種で、青森県からトカラ列島(中之島)までの分布とされている。本土周辺の島嶼では、佐渡島、男女群島、壱岐諸島、種子島、隠岐諸島、五島列島、屋久島なども生息が報告されている。稚ガニとして孵化する(海流に乗って分布を拡大することができるプランクトンとしての幼生期間を持たない)ことから長距離の移動能力に欠けるため、地域集団毎に遺伝子レベルでの分化が認められる。また、21世紀初頭の時点では移入種と見られる個体が北海道にも分布するとの情報がインターネット上に散見されるが、信頼のおける専門家(博物館・大学・水産研究所・学会など)による野生個体の確認は一切報告されていない〔国交省河川水辺の国勢調査 〕。国立環境研究所が以前行った市民調査(既に終了)による結果が裏付けのないままネット公開され、ウィキペディアを通じて拡散したことが原因と見られ、サワガニを見たことのない北海道民が川に広く分布するモクズガニをサワガニと誤認し、長年報告し続けてきたこと(北海道全土に分布することになっている)による可能性が高い〔アーカイブ2009/5/27:国環研全国水生生物調査 〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サワガニ」の詳細全文を読む
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