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河内本 : ウィキペディア日本語版
河内本[かわちぼん]
河内本(かわちぼん)は、源氏物語の写本のうち、大監物源光行とその子源親行(いわゆる河内方)が作成したとされるもの、およびそれを写して作成されたとされるものをいう。「河内本」という呼び名は光行・親行がともに河内守を歴任していることに由来する。
==概要==
源光行とその子源親行が協力して、当時乱れに乱れていた源氏物語の本文を正すために作られた。その当時伝来していた21部の源氏物語の古写本を集め、「数度の校合」と「重校」によって「殆散千万端之蒙(疑問を解消することが出来た)」という。源光行によって1236年(嘉禎2年)2月3日に始められ、源光行の没後、源親行によって1255年(建長7年)7月7日に一旦これを完成させたとされる。
集められた古写本の中で源光行がもともと持っていた写本と以下の7つの写本を特に重要視していたとされる。
*二条帥伊房
*冷泉中納言朝隆
*堀川左大臣俊房
*従一位麗子本
*法性寺関白
*五条三位俊成
*京極中納言定家
これら以外にも、平瀬本奥書などによって香本・花本・俊本・武衛本・江本・山本・馬本といった写本を参照していたことはわかるものの、これらの写本がどのような由来を持ちどのような本文を有する写本であったのかはほとんど不明である。
この本は源光行の没後、源親行によってほぼ完成され、定本として家に伝えたとされることになったが、その後も親行の子源義行、孫源友行等が代々加筆して伝えたとされている〔例えば旧平瀬家所蔵本の奥書によれば1265年(文永2年)、1266年(文永3年)及び1268年(文永5年)にも校訂作業が行われたとの記述が見られる。〕。源光行・源親行がともに河内守を歴任しているため河内本の名称が冠せられている。鎌倉時代から室町時代前期にかけて重んぜられ、その後も大きな影響力を持った本文である。この「河内本」を書写した諸本の系統を「河内本系」と呼ぶ。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「河内本」の詳細全文を読む



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