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河北新報(かほくしんぽう)は、宮城県仙台市に本社を置く河北新報社が発行する日刊新聞で、一般に東北地方のブロック紙として扱われる。販売部数(日本ABC協会調査)は朝刊44万7429部、夕刊6万7916部(2013年7-12月平均)〔広告料金表 〕。仙台都市圏ではセット版(朝・夕刊)、他は統合版(朝刊だけ)。 ==概要== 一力健治郎らが経営難の「東北日報」を引き継ぎ、明治維新の際に薩長から「白河以北一山百文」(白河の関(現・福島県白河市)より北は、山ひとつ100文の価値しか持たないの意)と蔑まれた東北の意地を見せるべく「河北」と改題して1897年(明治30年)1月17日に創刊した(宮城県を流れる「北上川」の称ではない)。なお明治10年頃、在地の民権派が好んで広域的な「東北」という地名を各地の紙名に用いていたが、河北新報創刊の頃にはこの傾向は衰え、大正時代には河北新報以外に広域的な名称の新聞は東北地方から消えている〔新聞・雑誌名「東北」にみる明治期の東北地域観 (岩手大学教育学部研究年報第57巻第2号、1998年2月)〕。 東北6県で販売されており、特に地元・宮城県内での世帯普及率は70%に迫る高さである一方、宮城県以外の各県での世帯普及率は低い。そのため、全般的に宮城県の県紙としての性格が色濃いが、東北地方全体の政治・経済および各地域の話題を俯瞰できるため、宮城県外では主に職場で読まれる傾向がある。なお、ごく初期には、東北地方諸藩からの開拓移民が多かった北海道でも販売されていたが、明治期に販売競争に敗れ撤退している。 現在のコーポレート・スローガンは「『東』は未来」。1993年(平成5年)から使われている河北新報社のシンボルマークは、グラフィックデザイナーである永井一正の作品。 印刷は2003年(平成15年)より泉パークタウン(仙台市泉区)にある河北新報印刷センターで行っている。同センターは超高速タワー型オフセット輪転機を備えており、他紙の印刷業務も一部受託している。2011年(平成23年)秋からは朝日新聞の受託印刷を開始した。〔朝日新聞を受託印刷(河北新報社) 〕また、2012年(平成24年)春からは読売新聞の受託印刷を開始する。〔河北新報社が読売新聞の一部を受託印刷(河北新報社) 〕 2007年(平成19年)4月1日付より、朝刊1部売りの価格を110円から130円に値上げした。なお、月ぎめ価格(セット版3,925円、統合版3,007円)と夕刊1部売り価格(50円)は変わらない。2014年4月、消費税が8%に上がったときも、大手の新聞社は値上げしたが、被災地の新聞社として値上げはできないとして、価格を据え置いた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「河北新報」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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