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河川争奪[かせんそうだつ]
河川争奪(かせんそうだつ)は、河川の流域のある一部分を別の河川が奪う(自らの流域に組み入れる)地理的現象のこと。特に珍しい現象ではなく、世界各地にその痕跡地形(河川争奪地形)が見られる。 == 過程 == 流域が隣接する2つの河川があると想定する。両河川の間で河床勾配、流量などに大きな差があり、一方の河川の浸食力が著しく強い場合に河川争奪が発生しやすい。奪う側の河川の谷頭が上流へ浸食して分水界を後退させていく。そして、奪う側の谷頭が隣接河川の水系に達すると、そこから上流の流域をすべて奪い、下流は水の流れない谷地形が残ったり河道が逆流することもある。これが一般的な河川争奪の過程である。このような河川争奪は、日本では全国的に見られる。 火山を成因とする河川争奪もある。火山の噴出物が河川を堰き止めて、湖を形成し、湖の流出口が従来の水系とは異なる水系に接続する場合などである。また、断層活動が原因の河川争奪もある。横ずれ断層により河川がずれていき、ついに別の水系と接続するような場合である。 河川の蛇行に伴って形成される三日月湖地形は類似する現象だが、通常は勾配を原因とせず同一河川で起きる現象であり河川争奪には含めない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「河川争奪」の詳細全文を読む
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