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油坊 : ウィキペディア日本語版
油坊[あぶらぼう]
油坊(あぶらぼう)は、滋賀県京都府に伝わる怪火、または亡霊。名称は、油を盗んだ僧侶がこれに化けたという伝承に由来する。
== 概要 ==
滋賀県では、野洲郡欲賀村(現・野洲市)に、晩春から夏にかけて油坊という怪火が現れたと伝えられており、比叡山の灯油を盗んだ僧侶が変化したものといわれた。このような怪火は、寛保時代の雑書『諸国里人談』によれば比叡山の西麓にも現れたという。
滋賀県愛知郡愛荘町の金剛寺では、油坊は油を手にした霊とされる。こちらにも野洲郡のものと似た伝承があり、寺に灯油を届ける役目を持つ僧侶が、遊ぶ金欲しさに灯油を盗んで金を作ったが、遊びに行く前に急病で命を落としてしまい、それ以来、寺の山門に霊となって現れるようになったという。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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