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沼野充義[ぬまの みつよし] 沼野 充義(ぬまの みつよし、1954年6月8日 - )は、日本のスラヴ文学者。東京大学教授。専門はロシア・ポーランド文学。現代日本文学など世界文学〔ダムロッシュの『世界文学とは何か?』(国書刊行会2011年)の解説に「世界文学三カ条」を提唱している。大まかに次のとおり。 1条「旅には意味がある」
外国の文学を読むということは、作品が旅をしているということ。旅というのは、行く前と行った後では自分が少しだけ変わる体験をする。外国の文学を読むということは旅をするということ。 2条「多様性はいいことだ」
世界文学には、差異と多様性が満ちている。自分の考えと違う考え方が書かれたものが読める。そのことに触れることのよさがある。たとえそれが原文でなくても、翻訳を通してでもどんどん読めばいい。
3条「翻訳は豊かにする」
世界文学全集というのは、一種のカノン=聖典、つまり、ある時代に読むべき価値のあると認められた作品群である。翻訳が二次的な偽物という限界もあるけれど、ある国の領域を越えて外に出ていき、そこで新しい読者と出会う機会を与えてくれる力がある。
〕にも詳しく、その文芸評論は文芸誌・新聞などでしばしば見られる。
== 人物 == 東京都大田区出身。学生時代には、非英米圏SF研究ファングループ「イスカーチェリ」に参加し、のち、日本SF作家クラブ会員。1977 - 1979年の第19次『新思潮』に参加し評論を書いた。四方田犬彦、平野共余子らの映画同人誌『シネマグラ』にも参加。日本学術会議会員。 妻の沼野恭子はロシア文学者(東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「沼野充義」の詳細全文を読む
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