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波動関数(はどうかんすう、)は、もともとは波動現象一般を表す関数のことだが、現在では量子状態(より正確には純粋状態)を表す複素数値関数のことを指すことがほとんどである。 ==定義== オブザーバブルを表すエルミート演算子 の固有値が離散的である場合を考える。エルミート演算子の全ての固有ベクトルの集合は完全系であるので、任意の状態ベクトルをの線形結合(重ね合わせ)として表すことができる。 つまり、展開係数をとおくと、 : この展開係数を「基底 表示での波動関数」と呼ぶ。 また, エルミート演算子の固有ベクトルは互いに直交する(ように選べる)ので、この式ととの内積をとると、 : 内積の結果としてにかかる展開係数を得る(ただし、は規格化されているものとする)。 よって基底を一つに決めると、状態ベクトルと波動関数は、片方が分かればもう片方を求めることができる、つまり一対一の対応関係になっている。 したがって波動関数は、その変数が決まっているときには、状態ベクトルと等価である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「波動関数」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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