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波瀬正吉 : ウィキペディア日本語版
波瀬正吉[はせ しょうきち]
波瀬 正吉(はせ しょうきち、1932年2009年7月15日)は、日本の杜氏
== 略歴 ==
石川県珠洲郡内浦町(現・能登町)生まれ。同じく能登杜氏四天王の一人と称される農口尚彦とは小学校時代の同級生である。
1951年に静岡県御殿場市の酒蔵に入って酒造りの道を歩み始める。その後1961年輪島市の酒蔵で蔵人頭となり、1968年土井酒造場(静岡県掛川市)4代目当主の土井清愰(どい きよあき)によりに杜氏として招聘される。夏は地元で農業(葉たばこの栽培)を営み、冬は杜氏として活動する生活を続ける。
1978年からは同社の代表銘柄「開運」を東京市場に進出させて同社の知名度を全国区に押し上げ、また1986年からは同社の大吟醸酒に自身の名前をつけて売り出し、名杜氏の評価を不動のものとした。
2009年初頭の仕込中に負傷して入院、そこから体調を崩し、同年7月15日に逝去。9月にはつま恋でお別れの会が催された。また、その会場では、舞踊家田中泯がお別れの踊りを披露している。
波瀬正吉と土井清愰と田中泯の作っていた酒米(さかまい)フクヒカリで「御日待屋(おひまちや)」という清酒を製造した。波瀬亡き現在も弟子達によりその技術は継承され、大量生産されない幻の酒として知る人ぞ知る名酒となっている。酒瓶の表ラベル「御日待屋」の文字は、故・寺田透のもの。裏ラベルには田中泯の文書が掲載されている。
この酒は、生命の味がする。
この酒は、美味い、そして頑固だ。
この酒は、三人以上で飲むことにしよう。
そして、宇宙、地球、自然、家、暮らしの、
喜怒哀楽を語り合おう。鬼の様に、仏の様に。
天を映す田んぼに始まる米の旅。
天地を巡る水の旅。
二つの旅の邂逅に、二つの爆発に、
立ち逢える私達は原人間。
田中泯
尾瀬あきらの代表作「夏子の酒」に登場する杜氏のモデルは波瀬であるとされる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「波瀬正吉」の詳細全文を読む



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