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洪水調節[こうずいちょうせつ]
洪水調節(こうずいちょうせつ)とは、ダムや堰において洪水(ダム管理用語としては一定量以上の流入を指す。)の下流への放流量を調節(抑制)する放流操作のことで、下流部における洪水被害を防ぐ手法である。治水ダムや多目的ダムにおける重要な操作の一つとされている。なお、放流量の抑制(洪水時に限らない)を流量調節(りゅうりょうちょうせつ)と言うことがある。 == 基本的な考え方 == 通常、ダムにおいては、ダム地点における河川の流入量と同量の、あるいは灌漑や河川環境の維持を目的として流入量以上の放流を行っている。しかし、豪雨などにより河川の流入量が著しく増大した場合においては、流入量と同量の放流を行うと下流部において河川流量が増大するために水位が上昇し、洪水の危険性が増すことになる。 そこで、ダム地点において流入量が一定量を上回った時点で、ダムからの放流量をそれ以上に増やさず、流入量と放流量の差分をダム湖内に貯留することができれば、下流においては河川流量は一定以下となり、それ以上の水位上昇を防ぐことができる。この考え方に基づく手法が洪水調節である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「洪水調節」の詳細全文を読む
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