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浜松城記[はままつじょうき] 『浜松城記』(はままつじょうき)は、浜松城の起源と歴代の城主、および静岡県浜松市で行われる大凧揚げ行事「浜松まつり」の起源を記した書物。ただし内容としては誤りが多く、現在では偽書であると見られている(以下本文では『城記』と略す)。 ==『浜松城記』の登場== 『城記』の初出は1926年、遠州地方の郷土研究誌『土のいろ』第2号に、鈴木肇が掲載した「浜松凧揚起源考」である。『城記』の体裁は、酒井近江守真邑が、元文4年(1739年)に「徳川御秘書の内」として記したものとなっている。なお、奥付には「酒井近江守真邑」の花押が記されていることになっている。 「起源考」に引く『城記』は、浜松城の歴代の城主の在城期間(江戸時代は藩主としての在任期間)を記したものとなっており、その間に凧揚げに関する記述がされているだけの箇条書きの文書で、分量も活字に直してA4用紙1~2ページ程度である。浜松まつりの凧揚げに関する記述としては、飯尾豊前守(飯尾連竜)の長子・義廣の誕生を祝い、入野村の住人佐橋甚五郎が義廣の名前を大書した大凧を揚げたことが起源であると記されている。また、堀尾吉晴・太田資次など、凧揚げを奨励したり凧揚げの風習を他所へ広めた城主の記述も見られる。 ちなみに『浜松城記』は、鈴木本人以外だれも見たことがなく、子孫もその所在を知らない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「浜松城記」の詳細全文を読む
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