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浦上則景[うらがみ のりかげ]
浦上 則景（うらがみ のりかげ）は、室町時代後期の武将。赤松氏家臣。
== 生涯 ==
赤松氏重臣、浦上則宗の長男として 享徳2年（1453年）に誕生。父の則宗は応仁の乱後の赤松家中において守護代や侍所所司代を歴任するなど権威を強めており、父の在京後は若年ながら則景は赤松政則の側近として播磨国で政務に参加し〔『兵庫県史』〕、重臣の補佐を受けながらも則景は則宗の後継者として播磨に影響力を持った。父とは別に公卿と交流があったようで山科家からえびや鯛を贈られた記録も残る〔『山科家礼記』〕。
しかしながら文明15年（1483年）11月、赤松氏の被官であった金川城主松田元成が独立を目論み、赤松氏に奪われた失地回復を狙っていた山名氏と手を結び、赤松氏の守護所である福岡城に攻めこむという一件において、則景と宇野政秀は政則から福岡城救援の為に兵を預けられ備前へと出撃したものの、片上（現在の備前市片上）まで進軍したところで「真弓峠において政則が山名勢に敗北」という報が入ると、則景と赤松政秀は福岡城に向かわず兵を返した〔『備前文明乱記』。〕。結局、則景の軍は播磨に戻ったもの既に赤松軍は敗走しており、山名軍の播磨国内への侵攻は防げず、更には援軍の来なかった備前の福岡城も耐えきれず陥落してしまう。
こうした事態に則宗は翌文明16年（1484年）には播磨に帰国し、政則に失望した国人領主をまとめ上げ、軍を再編。政則は和泉へと出奔した。しかしながら則宗もまた政則を廃して有馬則秀（有馬元家の子）の子、慶寿丸に家督を継がせようと目論む〔文明十六年二月五日付 赤松家老臣連署書状案〕内に国人層の分裂などを招く。則景もそんな中で浦上軍の将の一人として戦い、松田元成を討つなど赤松・浦上軍が勝利を収める事も有ったが、最終的には国人層の分裂などによりまとまりを欠いた為、山名・松田軍に敵わず則景らも領国を追われる事になった。
京に逃亡した則宗は内々での抗争に収拾を付けなければ山名・松田軍に勝てないと判断し、将軍足利義政の仲介で慶寿丸の赤松の惣領相続を白紙として政則と和解し、軍勢を再編し播磨奪還への体勢を立て直した。政則を奉じた事により分裂状態を解消した赤松・浦上軍は山名・松田軍に対して戦局を優位に進めていたが、文明17年（1485年）6月4日に行われた播磨片島の戦いにおいては赤松・浦上軍は大敗してしまい、則景はこの戦で命を落とした。享年33。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』
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