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浪子 : ウィキペディア日本語版
浪子[なみこ]

浪子』(なみこ)は、1932年(昭和7年)製作・公開、田中栄三木村一衛滝村和男三上良二大内秀邦共同監督による日本の長編劇映画である。
== 略歴・概要 ==
トーキー初期における3大トーキーシステムのひとつをもつアメリカ合衆国ウェスタン・エレクトリックは、日本に東洋ウェスターンを設立、同社は菊池東陽のオリエンタル写真工業(現在のサイバーグラフィックス)の工場内にトーキー撮影の設備を設けさせ、オリエンタル映画社を設立した〔『日本映画発達史 II 無声からトーキーへ』、田中純一郎中公文庫、1976年1月10日 ISBN 4122002966, p.265-267.〕。同社の第1作として製作されたのが、徳富蘆花のヒット小説『不如帰』の変奏としての本作『浪子』であった〔。
東洋ウェスターンによるパラマウント映画日本支社との配給提携により、1932年(昭和7年)5月19日、東京・内幸町帝国劇場等で公開された〔〔浪子、日本映画データベース、2010年3月10日閲覧。〕。オリエンタル映画社は、録音技師として派遣されたマッキナニーの人件費がかさみ、スタジオを新設したにもかかわらず本作1作のみで解消した〔。
本作の上映用ポジプリントは、マツダ映画社が54分のヴァージョンを所有している〔主な所蔵リスト 劇映画=邦画篇 マツダ映画社、2010年3月10日閲覧。〕。現在も鑑賞可能な作品である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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