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浮島(うきしま)とは、池沼で水草などの植物の遺骸が積み重なり泥炭化して、水面に浮いているものをいう。世界的に多数分布し、なかには面積数ヘクタールに及ぶものもある。自然のものが圧倒的に多いが、人工の浮き島も存在する。 ==成因== 浮島は熱帯から寒帯まで見られ、その成立や素材は地域によって異なる。 冷温帯から寒帯ではミズゴケなどの生育するいわゆる高層湿原で、分解されにくい植物質が蓄積し、その表面で成長がおこなわれるうち、下面が水底に届かない部分が水面に広がるようになり、それが切り離されると浮島となる。 暖帯や熱帯ではアシ、フトイ、ガマなどの抽水性の水草は比較的水深の浅いところに生育するが、水深が深くなると根が底質を離れて浮いたまま生育することがある。これが長期間続き、嵐などで岸から離れると、島のようになる。大きくなるとその上に水草以外の植物からなる植生が生じることも多い。 日本では新宮市の「浮島の森」が最大(約0.5ヘクタール)で、上には木が生えている。この場合、地下にわき水があり、水温が低いため、植物質の分解が遅くなり、浮島化を助けたとも言われる。ごく小規模のものは他にもある。 ニュージーランドのケルマディック諸島では、2012年に海底火山の噴火が原因と思われる大規模な浮島が出現した。この浮島は海底火山の噴流による軽石によって形成された非常に珍しいもので、7月28日に出現したこの島は徐々に面積を拡大し、翌8月13日には全長約450キロにまで達している〔「南太平洋に軽石の“島”が出現 」 ナショナルジオグラフィック(2012年8月25日付)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「浮島」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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