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海のトリトン[うみのとりとん]
『海のトリトン』(うみのトリトン)は、手塚治虫の漫画。および同作を原作としたテレビアニメ。 == 概要 == 『サンケイ新聞』(現・『産経新聞』)に1969年9月1日から1971年12月31日まで新聞漫画『青いトリトン』として連載、1972年4月から9月末まで放送されたテレビアニメのタイトルは『海のトリトン』。アニメが放送終了した1972年末に初めて単行本化されたときに原作も『海のトリトン』と改題された〔二階堂黎人『僕らが愛した手塚治虫 激動編』腹書房、2012年、p.21〕。「トリトン」の名はギリシャ神話から引用こそしているものの、内容そのものはギリシャ神話とは何ら関連を持たない独創的なものになっている。 1969年2月末日まで『鉄腕アトム』(後に『アトム今昔物語』に改題)を連載した『サンケイ新聞』編集部の要請により、半年の間を置いて手塚治虫が連載した新聞連載漫画である。当時はスポ根劇画が人気を博しており、『サンケイ新聞』側の希望で特訓などの要素が取り入れられた〔手塚治虫「あとがき」『手塚治虫漫画全集192 海のトリトン4』講談社、1980年、p.230.〕。当初、海棲人類トリトン族の赤ん坊「トリトン」を拾ってしまった漁村の少年「矢崎和也」を主人公とし、抗争に巻き込まれた第三者の冒険と根性のストーリーになるはずだったが、作者自身が純然たる冒険活劇とした方が作品として面白くなる事に気づき〔『海のトリトン』秋田書店。手塚治虫の前書き。〕、物語中途で和也を失踪させ、主人公をトリトンに交代させた。 アニメ版のストーリーに比べて、トリトンが陸の人間として成長し、知識と武術を習得して海に出るまでを丹念に描き、水中でも息が出来るだけのようなトリトンが海の怪物にも等しいポセイドン族と互角に戦える理由を説明している。ポセイドン族との抗争の他、トリトン族と人間との好意的とは言いがたい接触がストーリーのもう一本の柱になっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「海のトリトン」の詳細全文を読む
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