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海洋国家[かいようこっか] 海洋国家(かいようこっか、)とは、大陸国家に対置される地政学的概念である。国土全体あるいは大部分が海に囲まれている国家、あるいは海との関わり合いの大きい国家のことをいう〔デジタル大辞泉 〕。海洋国と表記されることもある。なお、必ずしも島国や半島といった地理的な条件を要するわけではない。 == 概要== 海洋国家という概念は、地政学において重要視され、特に軍人であり戦略研究者であったアルフレッド・セイヤー・マハンが1890年に発表した『海上権力史論』の「海洋国家論」及び海上権力理論(シーパワー)が有名である〔北村謙一 訳『マハン海上権力史論』(原書房、2008年新装版)〕。マハンは海洋戦略の観点から、「世界大国となるための絶対的な前提条件は海洋を掌握すること」、「大陸国家であることと海洋国家であることは両立し得ない」とする命題を提出した。 フェニキア、カルタゴ、アテナイ、ヴェネツィア共和国、ジェノヴァ共和国、ポルトガル、スペイン、オランダ、フランス、イギリス、アメリカ合衆国、日本が海洋国家の例である〔川勝平太『文明の海洋史観』中央公論新社, 1997年。同『文明の海へ――グローバル日本外史』ダイヤモンド社, 1999年。および日本については前掲高坂正堯『海洋国家日本の構想』〕。 現代においては、海上交通路 (Sea Lines of Communication, SLOCs) の国際共同管理が行われるようになっている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「海洋国家」の詳細全文を読む
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