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海浜植物[かいひんしょくぶつ]
海浜植物(かいひんしょくぶつ)というのは、海岸の、主に砂浜に生育する種子植物のことである。 == 生育環境 == 海岸で、海の方から見ると、海水に浸る部分は満潮の時の海水面までである。これを高潮線というが、これより少し上までは波によって海水をかぶり、また海水が染み込んでおり、海水の影響が強い。この部分を潮上帯という。潮上帯も高潮線付近では海藻やフジツボがあるが、高潮線を離れるにつれ、目立つ生き物は少なくなる。逆に陸側から見れば、潮風の影響は高等植物にはかなり厳しい条件であり、そこに顔を出す植物は限られている。海岸ぎりぎりの森林を構成するのは中部日本以南であれば、クロマツ、トベラ、ウバメガシ、ヒメユズリハなどである。それより海に近づくと樹木はなくなり、草本だけが見られる。砂浜であれば、森林の外側に、海から一定の距離を置いて草の生える帯が見られる。それより海に近づくと、海水の影響と波のために高等植物は見られなくなる(マングローブや海草など特殊例を除く)。この帯に生育する植物が海浜植物と呼ばれるものである。日本では、香川県観音寺市の有明浜で、様々な種類の海浜植物が咲いている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「海浜植物」の詳細全文を読む
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