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海豚参詣[いるかさんけい]
海豚参詣(いるかさんけい)とは、海豚(イルカ)が神社仏閣などの神仏に参詣するという日本の民話・伝承のことである。ここでは日本の各地に伝わる海豚参詣の伝承を収集する。また、イルカに並んで、クジラやサメの参詣の伝承も収集する。 == 民俗 == 日本ではイルカを食す地でも、その食を忌む地でも、海豚参詣の民俗が伝わる。 地方によっては、宮参り、墓参り、観音参り、磯部様参りなどと呼んでいた。また、イルカの群れが縦一列に並ぶさまを、イルカの千本づれや千匹ガチと呼んでいた地方もある〔。 民俗学者の柳田國男は、『海上の道』の末尾に、『知りたいと思う事二、三』を書き残した中のひとつに「海豚参詣のこと」をテーマに掲げ、以下の様に考えた。 当時77歳だった柳田は、学問の新展開を促す目的で上記のような文章を書き〔、海豚参詣について、「海の彼方との心の行進いが、もとは常識だった名残ではないか」と推察を残した〔。そして、柳田の弟子の折口信夫は、「常世」(とこよ:海の彼方にある異世界)からやってくる「客人」(まれびと:この場合はイルカ)を通じて、共同体を再生させるというマレビト信仰が古くから日本にあったという論を唱えた〔熊野とクジラ② 捕鯨が「文化」として定着 2015年7月1日、紀南新聞, 2015-8-15閲覧〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「海豚参詣」の詳細全文を読む
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