|
ブートレグ、ブートレッグ (Bootleg)、ブート版、ブート盤、海賊版、海賊盤は、法律上の権利を無視して諸権利を有しない者により権利者に無断で発売または流通される非合法商品である。 == 概説 == ブートレグは、著作権(一般には複製権)などの権利を無視して製造・流通される違法、非合法な製品。すなわち、著作権者の許諾を得ずに無断で制作・製造され不当に販売されることから、製作者(個人・法人・組織・集団などの形態は問わない)や販売者(一般的には「販売店」や「取扱店」など)に全利益が分配されてしまう。 結果、著作権使用料が著作権者に支払われず、アーティストの印税もそれを受け取るべき演奏者や歌手に支払われることがない。また、CDやレコードなどの製品化(商品化)する権利を有するレーベル会社などの利益も直接、間接的に損なう結果となる。また、マイクロソフト製品など、社会インフラの運用に広く使われているコンピューターソフトウェアの違法コピーが横行すると、著作権者に不利益を与えるだけでなく、更新プログラムの提供や運用技術者の育成が困難になることで、インフラを維持できなくなり、市民生活に多大な不利益をもたらすことにもつながる。こうした被害を防ぐ目的で、ライセンス認証などの違法コピー防止技術が開発されている。 こうした非合法商品が発売される背景として、単に非合法製作者の営利目的の他、当該地域において合法的にコンテンツが販売されていないことや合法コンテンツが粗雑な内容であるなど合法ビジネス上の失敗もある。 ブートレグ (bootleg) の本来の意味は「密造酒」または「密売酒」である。これは、かつて密造酒を入れたスキットルをブーツに忍ばせて扱ったことに由来する(「boot」+「leg」)。なお、海賊版(海賊盤)の正規の表現は、パイレーツ・エディション (pirated edition) である。単なる物真似・模倣や、偽物一般の表現としては「コピーキャット (copycat)」と呼ばれる。それらの中には海外で著作権者の許可を得て正規品として発売したケースもある。 日本語では、レコードやCDなど音楽関連に限り、パイレーツ版でもブートレグ版でも「海賊盤」という表記が使われることが多いが、これは、レコード盤のイメージから来る日本の音楽業界固有の表現である。 なお英語版の記事では、音楽の違法編集版を主題にブートレグの記事を構成しているが、ブートレグという単語自体は、元は俗語とはいえ既に一般化しており、特に音楽に限定した用語ではない点に注意を要する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ブートレグ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Bootleg recording 」があります。 スポンサード リンク
|