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消えるヒッチハイカー(きえるヒッチハイカー、)は、アメリカ合衆国の都市伝説の一つ、または怪談の類型の一つ。「幻のヒッチハイカー〔」ともいう。 == 概要 == 自動車で道を行く運転手が、途中でヒッチハイク客を乗せる。その乗客が目的地だという家に辿り着くと、乗客はいつの間にか車内から消えている。不思議に思った運転手がその家を訪ねると、ヒッチハイク客は確かにその家の住人だが、数年前に亡くなっていた、というのが大筋である〔。 自動車に纏わる怪談では古典的なものであり、1930年代から口承で多く語りつがれている。話によっては舞台となる地域、ヒッチハイクをする理由、その行き先など、様々なバリエーションがある〔。ヒッチハイクをした日はちょうどその死者の誕生日だった〔、運転手(男性)はプロムに向かう途中で女性のヒッチハイク客を車に乗せ、一緒にダンスを楽しんだ、などの付加要素がつくこともある。 シカゴの心霊スポットとして知られるでも、若い女性の幽霊がヒッチハイクしている姿を見たという運転手が多く、その女性を車に乗せたものの気がつくと消えていたと語る者もおり、いつしかその霊は「Resurrection_Mary」(復活メリー)と名付けられている。シカゴには墓地などの心霊スポット各所を回る観光バス会社「Chicago Supernatural Tours」(シカゴ超自然観光)があり、そこでもアーチャー・アヴェニューの霊は目玉とされている〔〔。 アメリカ国内ではよく知られている怪談であり、テレビドラマや歌の題材にもなっている〔。これら大衆文化に用いられたもので最も有名とされるものは、アメリカの歌手であるの曲『奇妙なできごとが起こる』であり、この作中では主人公はダンス会場で出逢った少女と帰途につき、途中でセーターを彼女に貸すが、実は少女はすでに死んでおり、その墓でセーターが発見される、という物語が展開されている〔。テレビドラマの事例としては『トワイライト・ゾーン』が挙げられる。 1981年にはアメリカの民俗学者のジャン・ハロルド・ブルンヴァンが、本件を含む多数の口承を著した書籍『The Vanishing Hitchhiker』(邦題『消えるヒッチハイカー』)を刊行し、「都市伝説」という言葉が世間に広まるきっかけとなるとともに〔、その後の民俗研究にも大きな影響を与えた〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「消えるヒッチハイカー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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