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消耗品[しょうもうひん]
消耗品(しょうもうひん〔ただし「消耗(しょうもう)」は慣用読み。もとは「しょうこう」と言ったが、現代では『広辞苑』(第四版の時点でも)を紐解いても「しょうもう」の項が正式な項目名となっている。〕)とは、道具の内でも、一回の使用で状態変化を起こすか、使用に際して摩滅(すりへってやがて無くなること:→摩耗)するためにやがては消耗して無くなったり使用できない状態に変化する物品(工業製品など)のことである。 == 概要 == 消耗品は、使用することで別の状態に変化してしまうためにやがてはその機能を失うか、その物品の形そのものが無くなってしまう物である。工業製品のうちでは、使い捨てという概念もあるが、使い捨ては製品カテゴリのうちで所定の使用後の後に廃棄されるのに対して、消耗品がその製品カテゴリ全体で共通してやがては捨てられるか無くなるかといった物品であるという違いもある。ただし使い捨て製品全般は、消耗品の範疇である。 消耗品はえてして、目に見えて磨耗する道具を指す傾向があり、たとえば鉛筆や消しゴムは使用するほどに消費され、やがては鉛筆なら書き記した文字や図画と削り屑とちびて持てなくなった鉛筆に、消しゴムなら消しゴムのカスという鉛筆の芯粉末が練り込まれた細かい断片へと変化する。 また工学においては多数の部品からなる機械を構成している機械要素のうち、機械の動作に伴って磨耗することを前提とした部品が消耗品である。たとえば自動車を構成する機能のうちブレーキの機能をつかさどる機構に組み込まれたブレーキパッドは、使用するごとに僅かずつではあるが摩滅して行き、やがてはパッド部分が完全に削れてその機能を失う。たいていはそうなる前に部品交換で新しいブレーキパッドに交換される。なお、自動車にはこのほかにもエンジンオイル、タイヤ、電球、オイルシールなど、通常の使用でもやがては使用に適さない状態に変化していく消耗品が数多くある。なおこういった消耗品的な性質を持つ機械要素を指して消耗部品とも呼ぶ。 しかし単に消費される物品を指して余り消耗品とはいわない。たとえば食品は食べてしまえばなくなる(厳密には消化され食べた者のエネルギーや血肉になる)〔自動車でいえばガソリン、軽油などの燃料に相当する。〕が、消耗品とはみなされない。消耗品は消費の過程で磨耗しながらその機能を発揮するものである。その意味では、ろうそくは燃焼という形で消費されながら、照明という用を足す消耗品である。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「消耗品」の詳細全文を読む
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