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液状化検体細胞診[えきじょうかけんたいさいぼうしん] 液状化検体細胞診(えきじょうかけんたいさいぼうしん)は、特殊な溶液の入った容器に病変部材料を採取し、液状化した細胞診検体から病理診断用標本を作製する方法。細胞診標本作製の新規技術。LBC(Liquid based cytology)の邦訳。また液状化検体細胞診標本を用いて行う病理診断の分野。
==解説== 従来法では採取された細胞診材料をスライドガラス(プレパラートともいう)に直接塗抹して細胞診標本を作製するが、病変部状態や臨床医の採取技能によっては、細胞診標本の出来上がりに差があり、標本の出来ばえによって細胞診結果が左右されることがある。 それに対して液状化検体細胞診の手法では採取された細胞を特殊溶液に集めるのでより確実な細胞が採取が期待できるという。容器や溶液が工夫されており、病変部細胞が観察しやすいように薄く均一に塗抹される。細胞診標本の出来上がりの差のない(少ない)細胞診標本を得ることができる。 *専門医が病変を判断するために必要な病理標本の均質化が可能となった。従来法での細胞像の読み方を基本に、液状化検体細胞診としての読み方も習熟する必要がある。なお採取から標本作製までの時間によっては核変性や核質濃縮などの人工産物が生じることがある。 *細胞が作る3次元構造(3D構造)の具合で病変を判断することのある乳腺や子宮内膜の細胞診断では、3D構造の残る従来法のほうが判断しやすいとの指摘もある。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「液状化検体細胞診」の詳細全文を読む
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