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淋菌[りんきん]
淋菌(りんきん、''Neisseria gonorrhoeae'')はナイセリア属のグラム陰性双球菌である。ナイセリア属の菌は全部で11種類あり、その内病原性のものは、この淋菌と髄膜炎菌のみである。淋菌は淋病の原因となる。 その他の9種類のナイセリア菌は全て口腔内に存在する常在菌(日本人の5~10%に常在)である。粘膜から離れると数時間で感染性を失う〔2002年第22週号 感染症の話-淋菌感染症 国立感染症研究所 感染症情報センター〕。日光、乾燥や温度の変化、消毒剤で簡単に死滅するので、分離培養が必要な場合には検体の取り扱いに注意を要する〔。 1879年、アルベルト・ナイサーが発見してゴノコックス(''Gonococcus'')と命名したが、1885年にヴィルヘルム・ツォプフにより、ナイサーにちなみ命名された。 == 特徴 ==
淋菌の大きさは0.6μm~1.0μmで線毛のある型と線毛のない型に分けられる。線毛は電子顕微鏡で確認できるが、光学顕微鏡では確認できないほど極細の構造である。生きている淋菌は、この線毛を活発に動かし粘膜上皮に付着、粘膜下に浸入するものと思われる。患者から採取した淋菌を血液寒天培地で培養すると、この線毛は消失する。病原性にはこの線毛が重要な鍵を握っていると考えられる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「淋菌」の詳細全文を読む
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