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深化組事件[しんかぐみじけん] 深化組事件は、1997年から2000年にかけて朝鮮民主主義人民共和国で発生した大規模な粛清事件。 1996年から1997年にかけて北朝鮮で大飢饉が起こり最大で350万人とも言われる大量の餓死者がでると(苦難の行軍)、最高指導者になったばかりで金日成時代からの古参幹部の取り扱いに困っていた金正日(当時、朝鮮労働党中央委員会組織指導部部長を兼務)は、社会安全部内に秘密警察組織「深化組(住民の経歴、思想調査を深く行うの意)」を創設、経済危機と大飢饉で国民の不満が高まっていた機を利用して、当時、組織指導部第一副部長だった張成沢を起用して、一気に古参幹部たちと、その側近、彼らの親戚3親等までをスケープゴートに大粛清を行った〔金正恩氏の後見人、張成沢氏は冷血な忠臣 2万5千人粛清の総責任者! 産経ニュース 2012年1月14日〕。 最初に大飢饉を発生させた責任者としてスケープゴートにされたのが、徐寛煕・党中央委員会書記局書記(農業担当)で、石打ちの公開処刑で殺害された。また張成沢を監視する立場で、張の政敵でもあった文聖述・党中央委員会責任書記もなぶり殺しにされたという。深化組の拠点は全国数百カ所に及び、捜査員は約8千人にのぼり、最終的に粛清された総人数は約2万5000人、このうち1万人が殺害され、1万5千人が収容所に送られた〔。 深化組の果たした役割が中国の文化大革命時の紅衛兵と似ていることから、深化組事件は三大革命赤旗獲得運動と並んで北朝鮮版の文革とも言われている〔。 == 出典 ==
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「深化組事件」の詳細全文を読む
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