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深夜アニメ(しんやアニメ)とは、主に深夜番組として放送されるテレビアニメ全般の呼称である。 == 概要 == この呼称は特に明確な定義が定められたり、命名者ないし提唱者が知られているわけではないが、公式に用いられている例としては、アニメ制作会社ゴンゾ(深夜アニメも多く手がける)の携帯電話向けウェブサイトの名称「深夜アニメGONZO」、NHK BSプレミアムで放送のアニメ枠「BS深夜アニメ館」がある。また、ソニー製のDVD/BDレコーダー(スゴ録/BDZシリーズ)の番組予約のジャンルに「深夜アニメ」の項がある〔“ただし書き”の少ない3番組録画、ソニー「BDZ-AX2700T」を試す (1/3) ITmedia +D LifeStyle 2012年6月23日閲覧。〕。 また、「深夜アニメ」の対義語として本項では「全日枠アニメ」という言葉を便宜上使用するが、24時(午前0時)よりも前に放送される深夜アニメはその両方に該当する(=深夜アニメでもあり、かつ全日枠アニメでもある)点に留意する必要がある。 当項では主に地上波およびBSテレビ局各局で23時-翌4時台に本放送されたもの、および、放送局や製作元などによって深夜アニメであると称されているものを対象とする。なお、主に独立局(TOKYO MXなど)で放送される新作テレビアニメ全般については「UHFアニメ」という通称があるが、本項では独立局において主に深夜帯に放送するアニメを便宜上「独立局系深夜アニメ」と取り上げることにする。 ただし、独立局やBS各局においては夜22時台(プライムタイム)についても23時台以降のアニメ枠と一体となった編成が組まれるケースも見られることや、製作・放送体制も深夜アニメに準ずる形態となっている事例が多いため、独立局やBS各局で22時台に放送されているアニメについても便宜上これに含めるものとする〔過去にキー局系列でネットワークセールス枠にて22時台に放送されたアニメは通常「全日枠アニメ」に区分され、深夜アニメからは除外される。〕。なおTOKYO MX公式サイト内のアニメ番組表における時間帯別ゾーンの色分けについては、23時を境に色が分けられている〔TOKYO MX アニメ番組表 〕。 日本では1990年代後半から深夜帯の青年向けアニメが広まり始めた。1998年頃から需要を見込んだ深夜アニメの採算性が注目されるようになり、テレビアニメの放送形態として一般化していった。この動きには、1990年代に製作委員会方式がアニメでも採用されだしたことが一因であると言われる。製作委員会方式はその性質上、出資する企業(アニメ制作会社、出版社、ゲームメーカー、玩具メーカーなど)の多さが資金調達には有利とされているが、出資企業の立場から見れば、1社が1作品から得られる利益は相対的に小さくなるため、より多くの作品からの利益を求めるようになった結果だというわけである。製作側にとっては映像ソフトの販売による収益が見込めることに加えて、深夜枠で放送することでそのコストを安くあげることができ、テレビ局側にとっても深夜枠を有効に活用できるというメリットがあることが製作本数の増加に繋がった〔。三大都市圏の独立局で放送される新作アニメも深夜帯放送が大半を占めるため、これらを加えると、三大都市圏における地上波での放送数はいっそう増加する。 2000年代半ば頃には少子化で子供向けアニメの需要が低下する中、アニメファン向けの映像ソフトなどの販売や世界展開などを見込んで製作側が時間帯を買い取るという形での深夜アニメが数多く作られ、アニメバブルとも形容された。その結果、2006年には全日帯のアニメ製作分数と深夜帯のアニメ製作分数がほぼ互角となるほどにまで深夜アニメが広がることとなった〔。また製作本数の観点では、2006年には深夜帯アニメが全日枠アニメを越えていると分析しているものもある。 その後は粗製乱造やインターネットによる違法配信の広がりもあり〔、2007年頃を境に増減を繰り返す傾向にある〔〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「深夜アニメ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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