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清元節 : ウィキペディア日本語版
清元節[きよもとぶし]
清元節(きよもとぶし)または清元(きよもと)とは、三味線音楽のひとつで、浄瑠璃の一種。主として歌舞伎歌舞伎舞踊の伴奏音楽として用いられる。
== 概要 ==
清元は豊後節浄瑠璃として、また浄瑠璃一般としてもっとも遅く成立した流派で、初代清元延寿太夫1777年 - 1825年)が1814年文化11年)に創始したものである。延寿太夫は初代富本斎宮太夫に師事して、二世富本斎宮太夫を襲名し、その後富本節を離れて豊後路清海太夫を名乗っていたが、1814年(文化11年)11月、市村座顔見世に出演して清元の名称を興した。以降、歌舞伎の伴奏音楽として徐々に発達し、江戸後期にはその瀟洒な節まわしが世人に広く愛好されたものである。
音楽的な特徴としては、豊後節系統の叙情的で艶っぽい風情を濃厚なものとし、これに長唄の影響を受けて歌うような声ののびやかさや節回しの面白さを加味したものであり、語りものの豪壮さはいささか影が薄い。その代わり、瀟洒かつ粋で軽妙な音楽であり、特にその高音を多用する語りは江戸浄瑠璃の精髄を示すものとして広く愛された。基本的には劇付随音楽であるが、その唄い物的な要素のため、芝居よりも所作事で用いられることのほうが多く、また時代が下るにしたがって純粋な観賞用としての側面も持つようになった。
なお河竹黙阿弥が清元を愛し、いわゆる余所事浄瑠璃として多くの清元を作詞している。これによって幕末期から明治初期にかけて清元は新たな展開を見せた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「清元節」の詳細全文を読む



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