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渡辺忠昭 : ウィキペディア日本語版
渡辺忠昭[わたなべ ただあき]
渡辺 忠昭(わたなべ ただあき、1940年8月9日 - )は元東宝特殊効果師。福島県出身。
==来歴・人物==
1954年、父親の親友、円谷英二が撮った映画『ゴジラ』を見て感動し、1957年東宝撮影所に入社。日大東北工業高校工業化学科で化学を専攻していたことから火薬師として山本久蔵を補佐しながら特殊効果を学ぶ。『潜水艦イ-57降伏せず』の撮影後のある夜、親友と共にそうとう酔っ払って撮影所をメチャクチャにしてしまい上司に大目玉をくらいクビになるところだったが、円谷の「ナベは用事があるから」という言葉でクビをさけられた。その腕を認められたのは『青島要塞爆撃命令』の攻撃のシーンだった。いつものように早とちりをする渡辺は円谷に大目玉を食らうが、フィルムでの映像が見事なものだったことから特殊効果師としての実績を開花させ、後の作品を盛り上げた。
1968年公開の『怪獣総進撃』ではアンギラス(一部)を演じた。
1970年、円谷英二の死に伴い特殊技術課は解散。渡辺は親友の付き合いに乗ろうと思ったが、入社した際に円谷から「永く勤めろ」という言葉を忘れたくない事から東宝に残ることにした。
1970年代の代表作は『日本沈没』の大爆破である。助監督の田淵吉男に要求されて火薬量を増やしてみたが、いざマスコミに公開したときに相当な勢いだった為、消火器が足りず、ステージの天井を焦がしてしまった〔『テレビマガジン特別編集 誕生40周年記念 ゴジラ大全集』 1994年 講談社 p145。〕。その後、『ノストラダムスの大予言』では、スタジオを全焼させる事態を起こしてしまった。
その後も平成ゴジラモスラシリーズを支え、2000年に定年退職した。
あだ名のナベ美術監督渡辺明に名づけられたものである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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