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渡部香生子 : ウィキペディア日本語版
渡部香生子[わたなべ かなこ]

渡部 香生子(わたなべ かなこ、1996年11月15日 - )は、日本の競泳選手東京都葛飾区出身。
== 主な経歴 ==
4歳の頃、病弱だったため少しでも丈夫になるようと両親がスイミングスクールに通わせ始めた。中学1年までは個人メドレーをメインにバタフライ背泳ぎ自由形などでも競技会に出場していた。しかし、中学1年の秋に右肩の故障により肩への負担の少ない平泳ぎに出場したところ好成績が出たため、以後平泳ぎに出場する機会が増える。この頃、渡部にとって平泳ぎは最も苦手な種目だった〔。
2010年、中学2年の全国中学総体で100mと200mの平泳ぎ2種目優勝。200m平泳ぎ決勝では、2008年に福留景子が16年ぶりに更新した日本中学記録を更新したが、このレースは生涯で4本目の長水路レースだった〔。
2011年4月、競泳国際大会代表選手選考会(東日本大震災復興支援チャリティー大会)100m平泳ぎ2位、200m平泳ぎ3位。100mは自身の持つ日本中学記録を更新するものの派遣標準記録に0秒20足りず、中学生での代表入りは果たせなかった。同年5月のジャパン・オープンでは、50m・100m・200m平泳ぎの3種目全てで日本中学新記録を樹立し優勝。特に200m平泳ぎは2011年の世界ランキング3位となる好タイムだった。、世界選手権の選考会は既に終了していたため結局出場はかなわなかった。
2012年2月、短水路で200m平泳ぎと100m個人メドレーの日本中学記録を更新した。100m個人メドレーでは当時の日本記録に肉薄する記録であり、200m平泳ぎにおいては当時の女子平泳ぎの有力選手であった鈴木聡美らを破っての優勝であった。。4月に高校生となり、ロンドンオリンピック出場権を賭けた第88回日本水泳選手権に出場。女子200m平泳ぎ決勝で自己ベストタイムをマークして2位となりオリンピック代表入りを果たした〔鈴木、15歳・渡部が五輪出場決定=競泳日本選手権・女子200m平泳ぎ スポーツナビ 2012年4月7日閲覧〕。五輪では準決勝まで勝ち進んだ。12月に行われた世界短水路選手権の代表にも選ばれ、200m平泳ぎで銅メダルを獲得する力泳を見せた。
2013年の日本選手権では、200m平泳ぎで予選敗退に終わったものの、100m平泳ぎで準優勝、200m個人メドレーで優勝し、バルセロナで開催の世界選手権の代表に選ばれる。世界選手権では200m個人メドレー準決勝敗退(日本高校記録を更新することは出来たものの、)、100m平泳ぎで予選敗退という結果に終わった。9月の国体では200m平泳ぎを自己ベストと大会新記録で制し、今季思うような結果を残せなかった200m平泳ぎで調子を取り戻した。
2014年にオーストラリアで開催されたNSWオープン選手権では50m平泳ぎ・100m平泳ぎ・200m個人メドレーなどに出場し、予選も含めると17レースに出場した。そして17レース目となった200m個人メドレーでは大会期間中に蓄積されたであろう疲労をものともせず日本新記録を樹立した。なお200m平泳ぎでも日本高校新記録を樹立していた。4月の第90回日本水泳選手権では100m平泳ぎ、200m個人メドレー、200m平泳ぎの3種目に出場してすべて優勝(100mと200m平泳ぎでは日本高校記録を樹立)すると〔【水泳】3冠の17歳・渡部香生子。「やっとスタートラインに立てた」 Sportiva 2014年4月15日閲覧〕、6月のジャパン・オープン初日の女子100m平泳ぎで日本新記録をマークして優勝した〔渡部が女子100平で日本新! 5年ぶりに鈴木の記録更新 サンケイスポーツ 2014年6月19日閲覧〕。同年8月に開催されたパンパシフィック水泳選手権では主要な国際大会において初優勝を果たし、さらに9月のアジア競技大会200m平泳ぎでも優勝を果たした〔朝日新聞 2014年9月23日朝刊14版 19面〕。アジア大会では金2・銀3の計5枚のメダルを獲得。
2015年4月、第91回日本水泳選手権で平泳ぎ3種目(50m、100m、200m)と200m個人メドレーの4種目を制覇〔競泳:萩野公介、渡部香生子が4冠 毎日新聞 2015年4月13日閲覧〕。8月にロシアカザンで行われた世界水泳では女子200m個人メドレーで2分8秒45の日本新記録を樹立して銀メダルを獲得すると〔世界水泳:渡部香生子「銀」200個人メドレー日本新で 毎日新聞 2015年8月4日閲覧〕、続く100m平泳ぎでは3位と0秒01差の4位に終わったものの、自身の本命種目である200m平泳ぎでは世界記録保持者のとの競り合いを制して金メダルを獲得すると同時に、この種目でのリオデジャネイロオリンピック出場を内定させた〔渡部香生子200平でも金 ラスト25メートルで逆転 日刊スポーツ 2015年8月8日閲覧〕。なお、18歳265日での優勝は世界選手権の競泳種目では国内最年少記録である。
同年、VOGUE JAPAN Women of the Year 2015 を受賞。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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